2010年12月13日:縁のない住宅ローン

これまでの連載で、退職金や年金など、定年時・定年後に受け取る収入は把握できた。また、老後の生活費も見積もれた。ただ、まだ確認すべき問題がある。借金だ。
一般的な家庭で最も大きな借金は、住宅ローンだろう。ファイナンシャルプランナーの柳沢美由紀さんは「定期収入が年金だけになりがちな定年後は、現役時代と違って、住宅ローンを返すのは難しくなる。できるだけ定年前に完済しておきたい」と指摘する。
預貯金などがいくらあるか確認し、その中から繰り上げ返済をするのが一つのやり方。また、妻がパートに出て収入を増やすなどして、月々の返済額を増やす方法もある。
それでも定年までに返済できないなら、退職金の活用を考えたい。企業年金を一時金で受け取り、一括返済するのだ。自動車ローンや教育ローンなども、同様に定年前にできる限り減らしておこう。
借金返済の算段を考えた上で、すでに見積もった定年後の収入と支出を比較して老後生活の見積もりをしよう。
生活費が収入より多く、毎月赤字が出れば、貯蓄を取り崩すことになる。ざっと夫婦2人が80歳まで生きるとして、貯蓄は足りるだろうか。
老後には月々の生活費以外にも、自宅のリフォーム・修繕や医療・介護での出費が想定される。目安としてリフォームなどに300万~500万円、夫婦2人の医療・介護などに500万円程度を見込んでおきたい。


住宅ローンかぁ。
まだまだ縁がない話だなぁ。

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